太陽光発電 よくある質問

太陽光発電システム全般について

       太陽光発電システムはどういった点がエコなのですか?

       太陽光発電システムは燃料を必要とせず、二酸化炭素(CO2)を排出しないため、地球温暖化防止の観点からも注目されています。
その環境価値(CO2を出さない価値)は[総発電量/年-総売電量=自家消費量/年]で算出でき、電力以上の価値があると言われています。また、設備自体も容易に解体・リサイクルができ、CO2削減に大きく貢献できます。

    太陽光発電システムは、災害時(停電時)にも電気を使えますか?

    突然の災害時(停電時)でも、太陽が出ている昼間なら、発電した電力を利用できます。パワーコンディショナを自立運転機能に切り替えることで、パワーコンディショナの非常用コンセントから電気を供給されます。
ただし、その場合に使用できる電気容量は1500W(1.5kW)までに限られています。
ですので、エアコンなど消費電力量が大きい家電製品の運転や、多くの家電製品を同時に使用することは難しいと言わざるをえません。

    太陽光発電システムの耐久年数はどのくらいですか?

       ソーラーパネルの種類、設置場所や環境などの条件にもよりますが、太陽光発電システムに使われているソーラーパネルの耐久年数は20~30年といわれています。
ただし、パワーコンディショナなどの周辺機器は保証期間が10年で、周辺機器については10年がひとつの目安になります。

       太陽光発電システムはどういった点がエコなのですか?

     現状では一般産業廃棄物として扱われます。ただし、太陽光発電システムのソーラーパネルは長期使用が可能ですので、中古買い取り業者に引き取ってもらうこともできます

太陽光発電で発電した電気が売れるって本当ですか?

  ソーラーパネルで発電して余った電気(余剰電力)は、余剰電力買取制度によって、各地域の電力会社が買い取ってくれます。しかも買取価格は10年間保証されます。
2011年度は、1kWあたり42円(発電能力が10kW未満の場合)で買い取ってもらえます。2011年度中に買取の契約申し込みを行うと、その買取価格が10年間適用されます。

太陽光発電システムのコストは元がとれますか?

一般的に、設置から約12年で元が取れるといわれています。 設置環境・規模にもよりますが、太陽光発電システムの価格は年々下がっていますし、補助金を受給できたり、余剰電力を電力会社に売ることができますので、長期的には投資回収ができるといえます。

発電・システムについて

 

太陽光発電システムの容量は、だいたい何kWのタイプのものを導入すればいいですか?

一般的な住居用で3~5kW、産業用(事業用)では10~300kWが目安となります。 年々設備容量は増加傾向にあり、一般住居用は4.5kW前後が主流になりつつあります。
多くの一般家庭で採用されているのは3~5kWですが、消費する電気量は年間でおよそ5500kWh程度だと言われています。 家庭における電力消費量のトップは、全体の25.2%を占めるエアコンで、次に冷蔵庫の16.1%、照明器具の16.1%、テレビの9.9%と続きます。具体的な年間電力消費量は、エアコン(2010年製)が640kWh(2000年製は年間1057kWh)、冷蔵庫が300kWhです。そのほかでは、ドライヤーの消費電力が1000kWhと大きい数字になっています。
一方、日本における太陽光発電システムの発電量は、ソーラーパネル1kWシステムあたり(1kW発電できる性能を持つソーラーパネルのこと)年間1000kWhです(真南向き・傾斜30度で設置の場合)。3.5kWシステムを導入すれば、一般的な年間電力消費量およそ5500kWhのうち、約60%にあたる約3500kWhを太陽光発電システムでまかなえる計算になります。

太陽光発電システムの発電量と実際の出力は、どのくらい違いますか?

太陽光発電システムで発電できる電気量は、ソーラーパネルの性能と設置枚数によって算出されます。
実際の発電出力は、ソーラーパネルの公称最大出力×設置枚数×0.6~0.8が目安になります。

ソーラーパネルに影がかかると、発電量は減りますか?

 

ビルや樹木、電柱などの影によって、発電量は低下します。ただし、周囲からの乱反射によって、ある程度は発電できます。

太陽光発電システムは、天気によってどこまで左右されますか?

太陽光発電は、光の強度によって左右されます。晴れの日は発電しますが、曇りや雨の日は発電量が低下します。

太陽光発電システムは、地域や気温によって、発電量に違いがありますか?

太陽光発電は、暖かい地域より寒い地域のほうが、発電量が増えます。これは太陽電池の性質によるもので、温度が高くなると、電気への変換効率が悪くなります。日本各地で比較した場合、地域によって発電量に10~30%程度の違いがあります。 。

太陽電池の電力への変換効率は将来どうなりますか?

現在販売されているソーラーパネルの変換効率は最大約20%ですが、技術革新によって、変換効率は年々上昇すると考えられています。最新ニュースでも、変換効率75%を理論的に発見しています(2011年4月)。
また、2020年以降に変換効率30%以上の実用化を目指して研究が進められています。

太陽光発電システムは、蓄電と組み合わせて使うことはできますか?

現在の太陽光発電システムでは蓄電することはできません。ただし、将来的には効率のいい蓄電池が導入されるともいわれています。 

設置・施工について

太陽光発電システムを導入するには、まず何をすればいいですか?

まずは太陽光発電システム設置の目的(経済的メリットや地球環境への配慮など)を十分に検討していただき、価格.com一括見積もりサービスから見積もり依頼をおこないます。
見積もり比較したのち信頼できる販売施工会社を探し、販売施工会社の担当者と納得いくまで綿密な打ち合わせをしましょう。

ソーラーパネルはどんな屋根にも設置できますか?

基本的にはどんな屋根でも設置できます。ただし、屋根の素材や老朽化の具合によっては、補強工事が必要になったり、設置が難しいケースもあります。設置できるかどうか気になる方は、まずは相談してみましょう。

ソーラーパネルの設置について、最も設置効率のいい方角・角度を教えてください

一般的に日本で設置する場合は、南向き、傾斜角30度が最も年間発電量が多いといわれています。一般的住居の屋根の角度は約22度でですが、それほど発電量は変わりません。

ソーラーパネルを屋根以外に設置できますか?

別途、構造材設置工事が必要になることがありますが、設置はできます。

マンションに、太陽光発電システムを導入できますか?

最近ではマンションのベランダ用太陽光発電システムも販売されています。
ただし、設置できるソーラーパネルの枚数が少ないため発電量が少なく、発電効率もあまり良くありません。にもかかわらず設置費用などは戸建ての場合と変わりがないため、導入費用の元を取ることが難しくなります。また、景観的にマンション管理組合から設置許可が下りないともいわれています。ただし、今後は太陽光発電システム導入済みのマンション(エコマンション)が増えると言われています。

太陽光発電システムの施工には何日かかりますか?

天候にもよりますが、通常2~3日程度で完了します。

太陽光発電システムの施工後、すぐに発電できますか?

設置完了後も、電力会社との売電契約などに約1ヶ月程度かかります。この点も販売施工会社に十分な説明を受けたほうがいいと考えられます。

ソーラーパネルの公称最大出力と製品保証について教えてください

各メーカーの製品保証は、公称最大出力の「90%出力」を90%保証しています。例えば、公称最大出力100Wの場合ですと、100×0.9×0.9=81Wが保証されていることになります。

メンテナンス・保証について

太陽光発電システムのメンテナンスは必要ですか?

原則的に、ソーラーパネルのメンテナンスは不要です。ゴミや汚れなどは、屋根瓦と同じように雨や風で流されますし、メンテナンスフリーです。ただし、4年に一度程度の定期的な点検が推奨されています。

ソーラーパネルについたゴミや汚れは発電力に影響しますか?

ビルなどの影と同じように若干影響します。しかし、のちのち雨風で流され、元通りの能力を回復します。

太陽光発電システムは、台風や落雷など災害がきても大丈夫ですか?

屋根に設置されるソーラーパネルの強度は、建物と同じ程度のため落下する心配はありません。落雷に関して、太陽光発電システムを設置したからといって雷が落ちやすくなることはありませんし、直接落雷の被害を受けるケースは極めて稀です。また、万一の場合のために、別途設置になりますが避雷器などの特別な対策機器もありますし、災害補償が無償でついてくるメーカー(京セラなど)もあり、有償補償も含めて、補償内容はさまざまです。また別途動産保険で対応する方法もあります。

太陽光発電システムの不具合を発見する方法はありますか?

室内に設置されている発電モニタに表示される発電量を日々確認すると、発電量のバラツキなどで不具合を早期発見することができます。また、近年システムの不具合を感知する製品も発売されています。